ご家族や関係者に向けて

◎ご家族の方々へ

当ホームページをご覧いただきありがとうございます。依存症とその訴訟を抱えているご家族は、どこにも相談できずに孤立する傾向にあり、お困りになっていることと思います。

「エール」では、法を犯した依存症者のご家族にも支援を行っています。適切に支援していただける司法機関と医療機関につなぎワンストップで支援体制を整えます。そして、ご本人が回復できる方向性や場所を一緒に考えていきます。同時に、ご家族の方に対しても、安心した生活が取り戻せる方法をともに考えます。

訴訟と依存症は家庭内で解決することはできません。ご家族で悩みを抱え込まず、まずは気軽にご相談ください。ご相談お待ちしています。

◎司法関係の方々へ

ご本人やご家族への回復支援、また地域資源の活用をコーディネートする機関です。当法人は長年にわたり依存症者の回復支援を第一に活動してきました。その活動から依存症者と犯罪には少なからず接点があり、司法における法的責任と依存症からの回復責任は双方重要と考えています。依存症者回復支援センター「エール」では隙間のない支援をモットーに検挙等の顕在化の前の段階から矯正施設出所後の生活までかかわりを継続し、罪を犯した依存症者やご家族が安心して生活できるように回復責任の伴走をします。まだ犯罪に至らない段階から、検挙、裁判、保釈、矯正施設入所・出所どの段階でも支援を行います。依存症に起因すること、また依存症に起因しているのではないかと思われることの相談ができます。

◎支援の内容について

①顕在化支援(支援の場所は基本的にセンターですが、状況によっては矯正施設等でも対応可能です)

 依存症は否認の病気と言われています。「今度は自覚のもとでやめられる」と考え周囲を説得します。しかし、依存症になっている場合、医療や福祉の支援無しに回復することは困難です。ご本人が「やめられない」ことは一番よくわかっているはずなのですが、なかなか納得しません。そこで、回復した依存症者との接点による共感が力になります。同じ道を歩んできた人たちの話は、依存症者を否認の状態から解放します。依存症という病気について知り、治療へ取り組む動機づけを行っていくのが、この「顕在化支援」になります。

②回復支援

ご本人やご家族から状況をおうかがいし、各種社会資源(医療、福祉、自助グループetc)を活用した個別の回復支援計画を提案させていただきます。初めて他の社会資源を利用する場合など、必要な場合には、同行支援も行います。

また、エール内でも集団認知行動療法プログラム(窃盗症の方向けのK-SMARPP、性依存症の方向けのS-SMARPP)を実施しています。詳細はお問い合わせください。

③家族支援

依存症になったご本人の対応に、ご家族が疲弊してしまうことも少なくありません。エールではご家族への支援も行っています。各種社会資源(医療、福祉、自助グループetc)のご案内や法人内で実施されている「家族会」や「クラフト(CRAFT)」プログラムに参加をすることができます。また、カウンセリング等の臨床心理士・公認心理師による面接もご案内可能です。

④地域支援

定期的にセミナーの開催や地域連携のための会議を開催しています。