支援の内容

◎支援の内容について

①顕在化支援(面談等は基本的にセンターで行いますが、状況によっては矯正施設等にうかがうことも可能です。)

依存症は否認の病気と言われています。「今度は自覚のもとでやめられる」と考え周囲を説得します。しかし、依存症になっている場合、医療や福祉の支援無しに回復することは困難です。ご本人が「やめられない」ことは一番よくわかっているはずなのですが、なかなか納得しません。そこで、回復した依存症者との接点による共感が力になります。同じ道を歩んできた人たちの話は、依存症者を否認の状態から解放します。依存症という病気について知り、治療へ取り組む動機づけを行っていくのが、この「顕在化支援」になります。

②回復支援

ご本人やご家族から状況をおうかがいし、各種社会資源(医療、福祉、自助グループetc)を活用した個別の回復支援計画を提案させていただきます。初めて他の社会資源を利用する場合など、必要な場合には、同行支援も行います。

また、エール内でも集団認知行動療法プログラム(窃盗症の方向けのK-SMARPP、性依存症の方向けのS-SMARPP)を実施しています。詳細はお問い合わせください。

③家族支援

依存症になったご本人の対応に、ご家族が疲弊してしまうことも少なくありません。ですが、依存症の回復にはご家族がまず元気になり、知識を得てご本人への対応を工夫していくことがとても重要だと言われています。エールではご家族への支援も行っています。依存症という病気についてのご説明のほか、ご本人への対応の仕方について一緒に考えていきます。また、各種社会資源(医療、福祉、自助グループetc)のご案内や法人内で実施されている「家族会」や「クラフト(CRAFT)」プログラムに参加をしていただくことができます。自助グループや家族会には、ご家族ならではの悩みを抱えた仲間と、匿名で語り合うことができます。その他、臨床心理士・公認心理師等によるカウンセリングもご案内可能です。

④地域支援

定期的にセミナーの開催や地域連携のための会議を開催しています。